えほんひらけば

手にとった絵本を自分なりに紹介していきます。

どんなかんじかな

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『どんなかんじかな』(中山千夏 ぶん  和田誠 え)2005.7

和田誠の描く表紙が目に入って、思わず手に取った。

 

表紙のひらがなの題名だけ見たら

「かんじ」が「感じ」か「漢字」か。

 

これは「感じ」の方。

 

「ともだちの まりちゃんは めがみえない。

 それで かんがえたんだ。

 みえないって どんなかんじかなあって。」

 

と少し唐突に始まるこの話は

主人公の「ひろくん」が友だちの身になってみて

あれこれと考えをめぐらす。

おしまいの方では、友だちのきみちゃんが

同じように「どんなかんじかな」と考えて…

 

ああそうかと、しっくりうなずいてしまう結びが清々しい。

 

【年中児から小学校中学年あたりまでがぴったりだけれど、高学年以上だと読みが深くなるので、それも面白い】