どんなかんじかな
和田誠の描く表紙が目に入って、思わず手に取った。
表紙のひらがなの題名だけ見たら
「かんじ」が「感じ」か「漢字」か。
これは「感じ」の方。
「ともだちの まりちゃんは めがみえない。
それで かんがえたんだ。
みえないって どんなかんじかなあって。」
と少し唐突に始まるこの話は
主人公の「ひろくん」が友だちの身になってみて
あれこれと考えをめぐらす。
おしまいの方では、友だちのきみちゃんが
同じように「どんなかんじかな」と考えて…
ああそうかと、しっくりうなずいてしまう結びが清々しい。
【年中児から小学校中学年あたりまでがぴったりだけれど、高学年以上だと読みが深くなるので、それも面白い】