えほんひらけば

手にとった絵本を自分なりに紹介していきます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

のら猫のかみさま

(くすのきしげのり・作 狩野富貴子・絵 星の環会) 五編の中で「読み聞かせたいなあ」と感じたのは、まずこの作品だった。 絵本を注文して、声に出して読んでみたら、あああと思った。 犬が亡くなった後のシーンで、思わず涙腺が緩んでくる。 これはちょっ…

海の見える丘 ~あなたの未来へ贈る5つの物語

(くすのきしげのり 星の環会) 気まぐれの再スタートは、分類すれば「絵本」ではない。 本の帯に書かれているのは「くすのきしげのりがはじめて紡ぐ大人のための短編集」。 巻頭、あとがきには、この一冊のテーマが記されている。 「人は、自らの人生を俯瞰…

ひゅるりとかぜがふくおかで

『ひゅるりとかぜがふくおかで』 (accototo ふくだとしお+あきこ)幻冬舎2008.5 「げつようび」から「にちようび」まで、いろいろな生き物が登場する。 それらが、捕食者となりそれぞれをつかまえ、食する世界を、たんたんと描く。 いわゆる食物連鎖というこ…