えほんひらけば

手にとった絵本を自分なりに紹介していきます。

ボタンちゃん

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『ボタンちゃん』 (小川洋子作・岡田千晶絵) PHP研究所 2015.4

 

小説家が絵本の文章を手がけている作品も目立つ。

芥川賞作家によるこの一冊はなんとも素敵だ。

数年前に小学校低学年の課題図書にもなっている。

 

糸がとれてしまい転がって「探検」の旅に出かけたボタンちゃんが知るのは、ブラウスの持ち主であるアンナちゃんの小さい頃共に過ごした品々のさみしい声。

 

最終的に「思い出の箱」に仕舞われ、アンナちゃんを見守るのだけれど、大人の気持ちとして、ぐっと切なくなるエンディングだ。

 

さて、子どもならどう読むか。

 

【年中児から大人までOK】