すぷりんぐぶろぐ

暮れ残る地に 咲く花を眺めつつ 春休みは いつまでも続く

読む!読む!書く!

(徳間書店 2019)

 お気に入りの作家の本を読む。捉えどころのない短編集である。あとがきに記すように「おそらく、この星で生きていくために必要なのは『月とコーヒー』ではなく『太陽とパン』の方なのでしょう」。けれど多くの人は知っている。小さく、ささやかなモノ、コトの中にも「真実」は見出せる。そんな話に浸れる。

 

 

 隣市図書館にリサイクル資料として置いてあり、数十冊のシリーズから三冊抜き取った。今からでも遅くない!!などと呆けているわけではない。最初にその職業のドキュメントが書かれてあって興味を持った。「柳家小三治」「二子山部屋」「森山大道」…実にわかりやすく、その「道」の踏みしめられ方が分かった。

 

  

 

 久しぶりに便箋に万年筆で書きつけた。かつて担任した子よりもらった手紙の返信だ。そちらも直筆だったからという理由もあるが、上に挙げた『月とコーヒー』の「万年筆という筆記具も、いつかせか『月』の側へ移行しつつある」という一節の影響かもしれない。下手な字で時間がかかる。それが心を動かしている。